手ぶらでは株式投資を始めることはできません。きちんと必要なものを揃えるだけでなく、心構えや知識を事前に備えておきましょう。

IPO株とは

IPOとは、「Initial Public Offering」の略語で、「新規上場株式」や「新規公開株」という意味となります。
具体的には、未上場の企業が株式を新たに証券市場に上場し、投資家が自由に取引を行える状態にすることで、これにより証券市場から直接金融による資金調達が可能となり、事業資金のメドが立つというメリットがあります。

また、上場することで企業の社会的な信用が向上する上に、既存の株主も株式の市場への売却によって投下した資本の回収が容易となります。
このように、様々な利益を享受できるので、毎年多くの企業がIPOを行います。
このIPOの際に投資家に配られる株のことは、IPO株と呼ばれています。

このIPO株は、投資家にとっては簡単に稼げるということから非常に魅力的で、現在最も注目を集めている投資の一つに数えられています。
そのやり方は、上場する前に入手したIPO株を上場日に売却するという極めてシンプルな内容で、初値が公開価格を上回れば利益が出るというと仕組みです。

このような条件は、話題を集めている企業であれば高確率でクリアするので、かなり手堅く稼ぐことが可能です。
例えば、2016年にIPOを行った92社の内で、初値が公開価格を上回ったのは全体の75%に該当する69社です。
つまり、全てのIPO株を購入していた場合は、75%の確率で利益が得られたということになります。
ちなみに、全ての銘柄を1単位ずつ当選して初値で売却したとすると、何と1100万円のプラスになったという計算となります。

このように魅力的なIPO株投資の唯一の問題は、入手するのが難しいということです。
話題の企業がIPO するような場合は特に購入希望者が殺到するので、IPO株を買う権利を抽選で入手するという流れとなります。
このために、人気の高い企業のIPO株ほど当選する確率は低くなるので、儲けるチャンスも少なくなってしまいます。

IPO株の当選確率を上げる方法と失敗しない選び方

かなりの高確率で手堅く稼げるIPO株には、中々入手できないというデメリットがあります。
これは、注目企業がIPOするような場合は人気が殺到し、IPO株を購入する権利が抽選により振り分けられるからです。
このために、運が悪い人の場合は何回申し込んでも当選しないというケースも起こり得ます。

ただし、技術介入により状況を改善することは可能です。
つまり、IPO株に当選する確率を上げる方法があるということです。
具体的には、IPO株がより多く振り分けられている支店から申し込む、主幹事を行う証券会社を確認する、幹事証券の比率を推測するなどです。
これらの方法を実践することにより、闇雲に申し込むよりも飛躍的に当選する確率を上げることが出来ます。

なお、IPO株投資は購入できれば良いのではなく、利益を上げるということを目的としています。
このために、初値が公開価格を上回らないようなものを入手しても意味はありません。
ところが、このように利益が出そうにないIPO株ほど、不人気で当選しやすいので、闇雲に申し込むようなことをしていると手堅いはずのIPO株投資でマイナスの収支を記録することも起こり得ます。

このために、失敗しないためには、「儲かるIPO株」と「手を出さない方が良いIPO株」を見極めなくてはなりません。
つまり、IPO株であれば何でも申し込むのではなく、良いものだけを厳選するという方法が適当ということです。
このようにして、出来の悪そうなIPO株に投資しないという行動は、市場の健全な発展にも寄与するので非常に重要です。
ちなみに、失敗しないIPO株選びの目安は、公開株数の多さや業種、SOやVCが少ないということがポイントとなります。